古くから日本に棲んでいるニホンミツバチ(和蜂とも) 一般的に養蜂家が養蜂業として飼育しているミツバチは「セイヨウミツバチ」といわれる種でアフリカに起源がある種とされています。つまりミツバチといっても種が異なり、特性や性格が異なるのが和蜂「在来種ニホンミツバチ」なのです
ではなぜ養蜂家はセイヨウミツバチなのでしょうか?
それは集蜜量が多いこと(在来種と比べ3~10倍)と、家畜として留めておきやすいことなど要因はたくさんあります。ニホンミツバチの場合、飼育環境が本人(蜂)達が気に入らないと巣を捨てて逃げてしまいます。(逃去という)一方セイヨウミツバチは比較的逃げることをしません。
ニホンミツバチの魅力とは?
集蜜量が少なく、年によっては全く採れないこともある「ニホンミツバチ」の蜜。それでも筆者が飼育する理由は一言では言い表せません。もともとは、この活動自体が「保護」が目的のスタートで、なによりニホンミツバチは「かわいい」のです。人を認識し、大人しい性格で滅多に刺す事もありません。機嫌が良いときには手を差し出すとトコトコと手に乗ってきます(^^♪ ですから世話するときも手袋無しの素手、顔を覆う「面布」も筆者はほとんどすることなく日々接しています。(但し、寒い時など特定の条件下では面布をしますが…)
日本に古くから生息している彼ら(正確には働きバチはメスなので彼女ら)がそこで育ってくれるということは、ひいてはその場所が人間にも優しい環境であるということ。「炭鉱のカナリヤ」ではありませんが、彼女らが元気でいることは自然環境が健全である証しなのです。全国的に農薬などの原因で数を減らしていると報道されている昨今ですが筆者(田川)は20年以上の付き合い。これから少しずつですが「在来種ニホンミツバチ」の魅力をご紹介していきたいと思います。
ニホンミツバチ(和)とセイヨウミツバチ(洋)はこんなところが違う
寒さに比較的強い和蜂
ニホンミツバチ(以下和蜂)はセイヨウミツバチ(以下洋蜂)よりひと周り~ふた周り体格が小さく、集蜜能力は少ないとお話しましたが、代わりに授粉能力がとても高いといわれてます。また冬の活動についても比較的寒さに強く、和蜂が5~6℃から活動始めるのに対して洋蜂は11~12℃の様です。
神経質な和蜂
もともと和蜂は大人しい性格と説明しましたが、裏を返せば「神経質」でもあるのです。ですから、一つの群に対して箱を開けて世話するのは一週間から10日に一回と、しょっちゅう箱を開けないような対応が必要です。頻繁にいじると「逃去」してしまいます。対して洋蜂は比較的逃去しません。
攻撃的になるタイミングが和蜂と洋蜂は真逆
和蜂は群が大きくなるほど性格が温和になり、洋蜂は群が大きくなるほど攻撃的になりやすくなる様です。更に和蜂は、群が何らかの原因で数を減らすと攻撃的になり、洋蜂はその逆の反応を示します。
気温が高いときに巣箱を冷やす向きも真逆
巣門に並んで、羽の力で風を送って巣を冷やす行動では、和蜂は巣門におしりを向けて外の空気を中に送るようにして冷やします。一方、洋蜂は巣に頭を向けて箱内から外に熱風を出す様にして巣を冷やします。なんだか、それぞれ行動が違うのが面白いところです(^^)/
巣を触る時、大人しくさせる方法も異なります
洋蜂の採蜜の様子を動画でご覧になった事がある方もおられると思いますが、洋蜂の場合、草や紙を燃やした煙をかけて大人しくさせるのですが、和蜂にはあまり効きません。かえって機嫌が悪くなったりします。ミント系ハーブなどの匂いで大人しくなります。そのためフリスクなどの清涼菓子を使ったり、無い場合、奥の手はドクダミやヨモギを口で噛んで使う事も(ひぇ~)( ゚Д゚)